PFと最大ドローダウンの相関|EA開発者が語る「数字の罠」

PFが高いEAほど安全とは限りません。
本当に見るべきは「PFと最大ドローダウンのバランス」です。

EA-Labはこれを理解するまで、何度もロジックを作り直しました。

PFが高い=優秀、ではない理由

PFの基本的な意味や計算方法については、こちらの記事で詳しく解説しています。
PFの正しい見方

プロフィットファクター(PF)は

総利益 ÷ 総損失

で算出されます。

一般的には

  • PF1.0以上 → 利益が出る
  • PF1.3以上 → 安定
  • PF1.5以上 → 優秀

と言われがちです。

しかし開発現場では、もっと冷酷な現実があります。

開発中に起きたこと

ロジックを調整し、フィルターを追加し、エントリー精度を上げていくとPFは簡単に上がります。

実際、

  • PF1.6
  • PF1.8
  • PF2.0近辺

までは到達できます。

しかし同時にこうなります。

  • 取引回数が激減
  • DDが急増
  • フォワードで崩壊

PFを追いかけるほど、資金曲線は不安定になりました。

PFを上げるとDDが悪化しやすい理由

理由は明確です。

① フィルターを強くしすぎる

勝てる場面だけを抽出しようとすると、
“たまたま勝った過去”を拾いやすくなる。

→ カーブフィッティング発生
→ フォワードで崩壊

② ロット調整で見かけのPFを改善

PFは損益の合計比率なので、リスクを上げれば一時的に数値は良く見えます。

しかしDDは資金を削ります。

最大ドローダウンの本当の意味

最大ドローダウンは

「資金がどれだけ削られたか」

ではなく

「精神がどれだけ削られるか」

です。

例えば:

  • DD10% → 回復約11%
  • DD30% → 回復約43%
  • DD50% → 回復100%

50%を耐えられる人はほぼいません。

実際、EAが止まる理由の多くはロジック崩壊ではなく“恐怖による停止”です。

実際にEAで破綻してしまう人の共通点はこちら
EAで破産する人の共通点

最大ドローダウンの具体的な許容ラインについては、こちらで詳しく解説しています。
最大DDは何%まで許容すべきか

PFとDDのリアルなバランス

開発を繰り返した結果、EA-Labが辿り着いた目安は以下です。

  • PF1.2〜1.4
  • DD10〜20%
  • 月20〜40トレード

派手さはありません。

しかし「止めずに続けられる」設計です。

PFが高いのに負ける理由

PF1.5でも破綻するケースはあります。

それは

  • 取引回数が少なすぎる
  • 期待値が偏っている
  • 大きな連敗耐性がない

PFは平均値です。

連敗の深さは示してくれません。

本当に見るべき3つの指標

EA評価で重要なのは

  1. PF
  2. 最大ドローダウン
  3. 取引回数

この3つをセットで見ること。

どれか一つでも欠ければ、判断を誤ります。

まとめ

PF・DD・取引回数の関係を体系的に知りたい方はこちらの記事へ。
EAで失敗しないために知るべき3つの指標

PFを追いかけるほど、EAは“綺麗なバックテスト”になります。

しかし長期運用で生き残るのは、

「地味で壊れにくい設計」

です。

EA-Labも、PF2.0を超えるロジックを何度も捨ててきました。理由はシンプルで、続けられない設計だったからです。

数字の大きさより、バランスを見ること。

それが破綻しないEA選びの基準です。

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