EAを運用していると、必ず出てくるのが「VPSを使うべきか?」という問題です。
結論から言うと、EAを本気で運用するならVPSはほぼ必須です。
ただし、多くのサイトでは「VPSを使うと安定する」「24時間稼働できる」という表面的な説明しかありません。
EA-Labでは実際に3つのEA(GENESIS・凜・AXIS)を開発しながらフォワード検証を行ってきました。
その過程で、VPSについてもかなり試行錯誤しています。
この記事では、
・EA運用にVPSは本当に必要なのか
・EAに適したVPSの選び方
・初心者が失敗しやすいポイント
を、実体験ベースで解説します。
EA運用でVPSを使う理由
まず大前提として、EAはMT5を常に起動しておく必要があります。
つまり、
・PCを24時間起動
・MT5を常時稼働
この状態が必要です。
しかし、家庭用PCでこれを行うと問題が発生します。
PC運用の問題
・Windowsアップデートで停止
・ネット回線の切断
・停電
・PCの再起動
実際、EA-LabでGENESISのフォワードを開始した直後も、WindowsアップデートでMT5が止まっていたということがありました。
これに気付いた時はかなり焦りました。
EAはエントリーのタイミングが非常に重要です。
止まっている間にトレード機会を逃すことも普通にあります。
この問題を解決するのがVPS(仮想専用サーバー)です。
VPSとは何か(簡単に)
VPSとは簡単に言うと、「24時間稼働しているリモートPC」です。
インターネット上にあるWindows PCにリモートデスクトップで接続して操作します。
そのため
・PCの電源を切っても稼働
・停電の影響なし
・常にオンライン
という状態を作ることができます。
EA運用ではこの環境が非常に重要になります。
EAの仕組みについては以下の記事で詳しく解説しています。
EAに適したVPSの選び方
VPSはたくさんありますが、EA運用では次の4つが重要です。
① MT5が快適に動くスペック
MT5はそこまで重くありませんが、EAを複数動かすと意外と負荷が増えます。
目安としては
・メモリ:2GB以上
・CPU:2コア以上
この程度あれば十分です。
EA-Labでも、3EA同時稼働でもこのスペックで問題ありませんでした。
② FXサーバーとの通信速度
VPSは物理的な距離によって通信速度が変わります。
FXではこれをレイテンシ(Ping)と呼びます。
とはいえ、EAの場合はスキャルピングでない限り数ミリ秒レベルの差はほぼ影響ありません。
むしろ重要なのは通信の安定性です。
③ MT5との相性
VPSによっては
・MT5が重い
・接続が切れる
・再起動が多い
などの問題が起きることがあります。
EA-Labでも過去に「安いから」という理由でVPSを契約してMT5が異常に重い環境に当たったことがありました。
結果として
・EAの動作が不安定
・注文遅延
などが発生しました。
VPSは安さだけで選ぶと失敗します。
④ サポートの質
意外と重要なのがここです。
VPSでは
・接続できない
・再起動が必要
・回線トラブル
などの問題が起きることがあります。
この時にサポートが遅いVPSはかなりストレスになります。
FX用途で利用するなら、FXトレーダー向けVPSを選ぶ方が安心です。
EA-LabでのVPS運用の考え方
EA-Labでは現在、
・GENESIS
・凜
・AXIS
の3つのEAを開発し、フォワードテストを行っています。
開発段階では
・バックテスト
・パラメータ調整
・フォワード検証
を何度も繰り返しました。
特にフォワードテストでは「環境の安定性」が非常に重要です。
EAの性能を評価する時に、
・EAが悪いのか
・環境が悪いのか
これが分からなくなると、検証が成立しません。
そのためEA-Labではフォワードは基本VPSで運用という方針にしています。
これは単に便利だからではなく、検証の信頼性を上げるためでもあります。
EA初心者がVPS選びで失敗する理由
初心者がよくやるのが、「とにかく安いVPSを選ぶ」というケースです。
しかしEAの場合、月1000円安いVPSを使うよりも安定しているVPSを使う方が圧倒的に重要です。
EAは長期運用を前提にしています。
EA-Labでも何度も言っていますが、EAは短期で爆益を狙うものではありません。
重要なのは
・最大ドローダウン
・プロフィットファクター
・長期フォワード
です。
このあたりは、以下の記事でも解説しています。
EA運用でおすすめのVPSの特徴
EA運用に向いているVPSは次の特徴があります。
・Windows Server
・メモリ2GB以上
・回線が安定
・FX用途の利用者が多い
日本国内では
・ABLENET VPS
・Conoha VPS
・お名前.com VPS
などがFX用途でよく使われています。
ただし、EA-Labでは「どこが絶対おすすめ」というスタンスは取っていません。
重要なのはスペックと安定性です。
EA運用ではVPSは投資
VPSの費用は月1000〜3000円程度です。
このコストを「高い」と感じるかもしれません。
しかしEAは資産運用です。
例えば10万円運用なら月1%でも1000円です。
EA-Labでは、EA運用では環境への投資は必要と考えています。
EA運用では資金管理も非常に重要です。詳しくはこちらの記事で解説しています。
まとめ
EA運用においてVPSは必須ではありません。
しかし長期運用を前提にするならVPSはほぼ必須です。
VPS選びで重要なのは
・スペック
・通信安定性
・MT5との相性
・サポート
です。
EAは長期で利益を積み上げるものです。
そのためには安定した運用環境を作ることが重要になります。
EA-Labでも、EA開発・フォワード検証の中でVPSはほぼ必須の環境という結論になりました。
EAをこれから運用する方は、ぜひ参考にしてみてください。
※追記
EA-Labでは、読者の皆様に誠実でありたいという想いから、前述のように特定サービスへのリンクは設置しない(アフィリエイトは行わない)事をポリシーとしています。
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