「順調だったのに急に崩れた」
EAで最も多い失敗パターンです。
バックテストでは安定。
フォワードも順調。
それなのに、ある日突然大きな損失。
なぜ起こるのか?
結論から言います。
最大ドローダウンを“過去の数字”としてしか見ていないから
です。
最大ドローダウンとは何か?
最大DDとは、
直近高値からの最大下落率
つまり「過去に最もきつかった下落幅」です。
ここで重要なのは、
未来の最大DDではない
という点です。
最大DDは“下限”である
多くの人はこう考えます。
「最大DD10%なら安心」
しかし正しくは、
過去10%落ちたことがある
という意味です。
未来は?
10%で止まる保証はありません。
なぜ破綻が起きるのか?
① リスクを上げすぎる
リスク2%運用
→ DD20%
リスク5%運用
→ DD50%
DDはリスクに比例します。
リスクを上げれば破綻確率は跳ね上がります。
② 相場構造の変化
- ボラティリティ変化
- トレンド特性変化
- スプレッド拡大
EAは過去統計に基づきます。
統計が崩れれば、期待値も崩れます。
③ PFだけを信じる
PF1.5でも、DD40%なら?
連敗で資金は大きく削られます。
PFは効率。
DDは耐久力。
耐久力が足りなければ、効率は意味を持ちません。
PFが高い=安全ではない理由については、こちらの記事で詳しく解説しています。
→ 【プロフィットファクター1.5でも勝てない理由】
GENESIS開発で重視したこと
- PFを無理に上げない
- DD10%未満を優先
- リスク1%前提
PF1.17という数字は地味です。
しかし、
破綻しない構造を優先した結果
です。
凜のケース
PF1.47と効率は高い。
しかし、
- 取引回数少
- 停滞期間長
心理的DDが発生します。
数字上は問題なくても、“運用者が止める”という破綻もあります。
本当の破綻とは?
破綻はゼロになることではありません。
- 恐怖で止める
- ロットを上げて爆死
- 戻る前に撤退
これも破綻です。
破綻を防ぐ3原則
① リスク1%固定
② DD15%以内設計
③ PFより回数と安定性
この設計思想が重要です。
投資との共通点
株式投資も同じです。
最大DDは、
- ▲30%
- ▲40%
普通に起きます。
違いは、
「理解しているかどうか」
です。
EA設計の具体例として、DDを抑制した構造はこちらで公開しています。
→ 【GENESIS商品ページ】
まとめ
EAが突然破綻する理由は、
- 最大DDを過去の数字と誤認
- リスク過多
- 構造変化無視
にあります。
本当に重要なのは、
DDを受け入れられる設計かどうか
です。
派手なPFより、生き残る構造。
それが長期運用の本質です。
