EAを使い始めようとした時、最初にやることはMT5のインストールです。
しかし「どこからダウンロードすればいいのか」「インストール後に何を設定すればいいのか」がわからず、最初の一歩で止まってしまう人がいます。
MT5の初期設定自体は難しくありません。手順を把握しておけば、初心者でも問題なく進められます。
EA-LabではGENESIS・凜・AXISの3本をMT5で開発・運用しています。MT5の環境構築から実際の稼働まですべて自分で行ってきた経験をもとに、初心者向けにMT5のダウンロードから初期設定までの手順を解説します。
MT5をダウンロードする前に確認すること
MT5をダウンロードする前に、一つ確認が必要です。
ブローカーの口座を先に開設しているかという点です。
MT5はブローカーのサーバーに接続して使うソフトウェアです。口座がなければMT5でトレードできません。まだ口座を開設していない場合は先に口座開設を済ませてください。
口座開設が完了するとブローカーからログイン情報(口座番号・パスワード・サーバー名)がメールで届きます。このログイン情報はMT5の初期設定で必要になるため、手元に用意しておいてください。
MT5のダウンロード方法
MT5のダウンロードはブローカーの公式サイトから行うのが基本です。
ブローカーによってはMT5専用のカスタマイズ版を提供しており、そのブローカーのサーバーに接続するための設定があらかじめ入っています。MetaQuotes社の公式サイトからダウンロードした汎用版でも使えますが、ブローカーの公式サイトからダウンロードした方がサーバー接続がスムーズです。
ブローカーのマイページまたは公式サイトにアクセスし、「MT5ダウンロード」「プラットフォーム」といった項目からダウンロードページに進みます。Windows版・Mac版・スマートフォン版と複数用意されているため、自分の環境に合ったものを選んでください。
EA運用はパソコン版(Windows)が基本です。スマートフォン版はチャートの確認や残高の確認には使えますが、EAを動かすことはできません。
MT5のインストール手順
ダウンロードしたファイルを実行するとインストールが始まります。
インストール画面の指示に従って進めるだけで完了します。インストール先のフォルダはデフォルトのままで問題ありません。インストールが完了するとMT5が自動で起動します。
インストール時に特別な設定は必要ありません。次のステップであるログイン設定に進んでください。
ブローカーのサーバーにログインする
MT5を起動したら、ブローカーのサーバーに接続します。
MT5上部メニューの「ファイル」→「取引口座にログイン」を選択します。ログイン画面が開いたら、口座開設時にブローカーから届いたメールに記載されている以下の情報を入力します。
- 口座番号(ログインID)
- パスワード
- サーバー名
サーバー名の入力欄は検索できるようになっています。ブローカー名を入力すると候補が表示されるため、メールに記載されているサーバー名と一致するものを選択してください。
ログインに成功すると、チャートが表示されてMT5右下の接続状況に「接続済み」と表示されます。接続できない場合はサーバー名が正しいか・インターネット接続に問題がないかを確認してください。
MT5の初期設定
ログインが完了したら、EA運用に必要な初期設定を行います。
自動売買を有効にする
MT5の上部ツールバーに「自動売買」というボタンがあります。このボタンが有効になっていないとEAが動作しません。ボタンをクリックして有効な状態(緑色)にしてください。
EAをチャートにセットしても動かない場合の多くは、この自動売買ボタンが無効になっていることが原因です。EA-LabのGENESIS・凜・AXISを導入する際も、この設定を最初に確認することをすすめます。
チャートの表示設定
MT5は初期状態でいくつかの通貨ペアのチャートが表示されます。EAで使う通貨ペア・時間足のチャートを表示させておくと管理しやすいです。
- GENESIS:GBPUSD・M15
- 凜:USDJPY・M5
- AXIS:EURUSD・M15
左側の「気配値」ウィンドウに使用する通貨ペアが表示されていない場合は、気配値ウィンドウ上で右クリック→「通貨ペアの追加」から追加できます。
ストラテジーテスターの設定確認
バックテストを実行する場合は、上部メニューの「表示」→「ストラテジーテスター」でテスターを開きます。
EA開発・検証でバックテストを行う際はここを使います。EA-LabでもGENESIS・凜・AXISのバックテストはMT5のストラテジーテスターで実施しており、パラメータを変えるたびにここで検証を繰り返しました。
通常のEA運用ではバックテストを自分で実行する必要はありませんが、購入したEAの成績を自分で確認したい場合はストラテジーテスターの使い方を覚えておくと役立ちます。
EAファイルを設置する
MT5の初期設定が完了したら、EAファイルをMT5に設置します。
MT5の「ファイル」→「データフォルダを開く」を選択すると、MT5のデータフォルダが開きます。「MQL5」→「Experts」フォルダにEAファイル(拡張子.ex5)をコピーします。
ファイルを設置したらMT5を再起動するか、ナビゲーターウィンドウ上で右クリック→「更新」を選択します。ナビゲーターの「エキスパートアドバイザー」にEA名が表示されれば設置完了です。
チャートにEAをセットして稼働開始
EAファイルの設置が完了したら、チャートにセットします。
使用する通貨ペア・時間足のチャートを開き、ナビゲーターからEAをドラッグ&ドロップでチャートに乗せます。パラメータ設定画面が開いたら、ロット・SL・TP・Magic Numberを設定して「自動売買を許可する」にチェックを入れてOKを押します。
チャート右上にEA名と笑顔マーク(スマイル)が表示されれば正常に稼働しています。怒り顔マークが表示されている場合は自動売買が無効になっています。上部ツールバーの「自動売買」ボタンを確認してください。
パラメータの設定方法についてはこちらで詳しく解説しています。
稼働後に確認すること
MT5の設定が完了してEAが稼働したら、最初のうちは定期的に以下を確認します。
- MT5が接続済み状態を維持しているか
- EAが正常にエントリー・決済しているか
- 取引履歴に想定外のトレードがないか
特にパソコンを再起動した後は、MT5の自動起動設定がされていない場合にEAが止まっていることがあります。VPSを使っていない場合は、パソコン起動後にMT5が動いているかを確認する習慣をつけてください。
まとめ
MT5のダウンロードから初期設定までの手順を整理しました。
ブローカーの公式サイトからMT5をダウンロード・インストールし、ログイン情報でサーバーに接続する。自動売買ボタンを有効にしてEAファイルを設置し、チャートにセットして稼働開始という流れです。
MT5の設定自体は難しくありませんが、自動売買ボタンの有効化・ログイン情報の正確な入力・EAファイルの正しい設置場所の3点は特に確認が必要なポイントです。
設定完了後はデモ口座での動作確認を先に行い、問題がなければリアル口座に移行してください。