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EA検証 2026.06.02 更新: 2026.05.31

PF1.2でも優秀なEAと言える理由|爆益EAが危険な本当の理由

EAを探していると、よく見かけるのがこんな数字です。

  • PF2.0
  • PF3.0
  • 勝率90%
  • 月利50%

一方で、EA-LabのGENESISやAXISを見ると、「PF1.2って低くないですか?」という質問をいただくことがあります。

正直、その気持ちはよくわかります。

数字だけを見れば、PF3.0の方が圧倒的に魅力的に見えるからです。

ですが、実際にEAを開発し、長期で運用しようとすると見え方は大きく変わります。

むしろ開発者視点では、「PFが高すぎるEAの方が怖い」ことも少なくありません。

今回は、なぜEA-LabがPF1.2前後を重視しているのか、そしてなぜ爆益EAが危険なのかを開発者目線で解説します。

そもそもPFとは何か

まず簡単におさらいです。

PF(プロフィットファクター)は、

総利益 ÷ 総損失

で計算されます。

例えば、

利益120万円
損失100万円

ならPF1.2です。

つまり、負け1に対して勝ち1.2という状態。

数字だけ見ると、「たった20%しか上回ってない」ように見えます。

しかし実際には、これを長期間維持するのは簡単ではありません。

PF1.2は思った以上に強い

多くの人は、

PF1.2

弱そう

と感じます。

ですが、実際に考えてみてください。

10年間、数百回、場合によっては1000回以上のトレードを行いながら、利益が損失を20%上回り続ける。

これを継続できるロジックは、実はかなり優秀です。

PF1.2が低いのかという議論をまとめた記事もあるのでご参考にどうぞ。

相場は常に変化します。

  • コロナショック
  • 円安相場
  • 低ボラ相場
  • 高ボラ相場
  • 利上げ局面

これらすべてを乗り越えてPF1.2を維持できるなら、それは十分価値があります。

開発者はPFを上げる方法を知っている

実はPFを上げること自体は、それほど難しくありません。

GENESIS開発時もそうでした。

条件を絞れば、

PF1.4
PF1.5

程度までは簡単に上がります。

例えば、

  • 曜日を限定する
  • 時間帯を限定する
  • ボラ条件を厳しくする

こうすると負けトレードが減る。

結果としてPFは上がります。

ですが問題があります。

未来で再現しなくなるんです。

GENESISの仕様についてはこちらでも詳しく紹介しています。

PFが高くなるほど未来に弱くなる

ここが非常に重要です。

相場は毎日変わります。

つまり、「過去に最適化された条件」は未来ではズレる可能性があります。

PF2.0のEAがあったとして、その理由が「2022年に最適化したから」なら危険です。

実際、GENESIS開発中も、PFだけを見るならもっと高い数字は作れました。

ですがフォワードテストで崩れる。

何度も経験しました。

だから最終的に残ったのは、「少し余裕を持たせた設計」でした。

凜(RIN)開発で学んだこと

凜はアノマリーEAです。

アノマリーは条件を追加すると、どんどん綺麗になります。

例えば、

  • この曜日だけ
  • この日付だけ
  • この時間だけ

というように絞れば、バックテストは驚くほど綺麗になる。

PFも上がる。

勝率も上がる。

ですが、その代わり取引回数が減ります。

未来で条件が少しズレるだけで機能しなくなる。

実際に凜の開発では、「数字は良いけど採用しなかったロジック」が大量にあります。

理由はシンプルです。

長期で生き残れないと判断したからです。

AXISが教えてくれた再現性の重要性

AXISはトレンドフォロー型です。

開発中、PF1.3以上になる設定もありました。

ですが、

  • 取引回数減少
  • フォワード悪化
  • 相場依存性増加

が起きました。

結果として、多少PFが下がっても、

・再現性
・安定性
・継続性

を優先しています。

これは開発者にならないと気付きにくい部分かもしれません。

爆益EAが危険な理由

ここからが本題です。

なぜ爆益EAは危険なのか。

理由は大きく3つあります。

理由① リスクも爆増している

月利50%ということは、裏側でかなり大きなリスクを取っています。

例えば、

・ロットが大きい
・ナンピンしている
・損切りが浅い
・損切りが無い

など。

利益だけ見れば魅力的ですが、大きなDDが隠れているケースは非常に多いです。

理由② 特定相場依存になりやすい

爆益EAの多くは、「この相場なら強い」というロジックです。

逆に言えば、環境が変わると急激に弱くなる。

長期運用ではかなり危険です。

理由③ 継続できない

実はここが一番大きいです。

例えば、

月利50%
最大DD40%

のEA。

理論上は儲かります。

ですが実際に資金が40%減った時、多くの人は止めます。

つまり期待値を回収できない。

EAは続けて初めて意味があります。

EA-LabがPF1.2を重視する理由

EA-Labでは、PFだけを追いかけていません。

見ているのは、

  • PF
  • DD
  • 取引回数
  • フォワード
  • 継続性

このバランスです。

例えば、

PF1.2
DD10%
取引1000回

と、

PF2.0
DD40%
取引100回

なら、

前者を高く評価します。

なぜなら再現性が高いからです。

PFだけでEAを選ぶと失敗する

これは本当に多いです。

初心者ほど、PFだけを見ます。

ですが、PF1.5でも破綻するEAはあります。

参考記事はこちら。

逆に、PF1.1でも長期で利益を積み上げるEAもあります。

重要なのは、「なぜそのPFになっているか」です。

数字だけでは、本質は見えません。

開発者が最後に見るもの

GENESIS、凜、AXIS。

3つのEAを作ってきて感じるのは、最終的に見るのはPFではないということです。

見るのは、

  • 未来でも動くか
  • フォワードで崩れないか
  • 利用者が続けられるか

です。

フォワードの大切さ、見方に関してはこちらをどうぞ。

どれだけ数字が綺麗でも、半年後に壊れるなら意味がありません。

だからEA-Labでは、「爆益」より、「生存率」を重視しています。

まとめ

PF1.2は決して低い数字ではありません。

むしろ、

  • 長期間
  • 多くのトレード
  • 様々な相場環境

を乗り越えて維持できるなら、かなり優秀な数値です。

一方で、

  • PFが高すぎる
  • 勝率が高すぎる
  • 月利が高すぎる

EAには注意が必要です。

本当に重要なのは、「どれだけ儲かるか」ではなく、「どれだけ長く生き残れるか」。

EA-Labでは、これからもその考え方を大切にしながらEAを開発していきます。

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