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EA開発ログ 2026.06.05 更新: 2026.06.04

EA開発者は相場を予想しているのか?ロジック設計の考え方を公開

EAを使ったことがない方から、よくこんな質問を受けます。

「EAって相場を予想しているんですか?」

あるいは、

「開発者は未来の値動きを読めるんですか?」

結論から言うと、少なくともEA-Labでは違います。

GENESISも、凜(RIN)も、AXISも、「未来を予想するため」に作ったわけではありません。

むしろ逆です。

EA開発者が考えているのは、「予想が当たらなくても利益が残る仕組み」です。

これは裁量トレードの考え方とは少し違います。

今回は、GENESIS・凜・AXISの開発過程で実際に考えていたことも交えながら、EA開発者がどんな視点で相場を見ているのかを公開します。

開発者は未来を当てようとしていない

まず最初に、多くの人が誤解している部分です。

EA開発者は、

「来週上がる」
「明日下がる」

を予想しているわけではありません。

なぜなら、それができるならEAを作る必要がないからです。

もし100%未来がわかるなら、ロジックも検証も必要ありません。

ですが現実は違います。

相場は誰にも予想できません。

だからEA開発者が考えているのは、未来を当てることではなく、確率が少しだけ有利な場面を探すことです。

EAは「予想装置」ではなく「期待値装置」

これが最も近い表現です。

例えばコイン投げ。

表が出たら110円もらえる。

裏が出たら100円失う。

勝率50%です。

未来は読めません。

ですが期待値はプラスです。

EAも同じです。

GENESISでも、次のトレードが勝つかどうかはわかりません。

ですが、

100回
200回
1000回

繰り返した時に利益が残る可能性が高い。

そう考えて設計しています。

期待値についてはこちらも参考になります。

GENESIS開発で見ていたもの

GENESISはBOXブレイクアウト型です。

開発中、「次のローソク足は上がるか?」などは考えていませんでした。

見ていたのは、「過去何千回も同じ状況でどう動いたか」です。

例えば、ロンドン時間前後に形成されたレンジ。

その上抜け。

その後の値動き。

これを何年分も確認する。

そして、少しだけ有利なパターンを探す。

それを積み重ねた結果がロジックです。

未来予想ではありません。

統計です。

凜(RIN)は予想よりも「癖」

凜はさらにわかりやすいかもしれません。

アノマリーEAなので、市場の癖を利用しています。

例えば、

・曜日
・時間帯
・市場参加者の行動

こうした偏りです。

これは、「上がると予想」しているわけではありません。

過去を観察すると、少しだけ同じ方向に動きやすいという傾向を利用しています。

つまり凜も、予想ではなく確率です。

AXISで特に感じたこと

AXISはトレンドフォロー型です。

トレンドフォローは特に誤解されやすい。

「上昇トレンドを予想している」と思われることがあります。

ですが実際は違います。

トレンドフォローは、トレンドが出たら乗るロジックです。

つまり、未来を予測するのではなく、起きたことに反応しているだけです。

この考え方はかなり重要です。

開発者が見ているのは「再現性」

EA開発で最も重視するもののひとつが再現性です。

例えば、たまたま1年だけ勝つ。

これは意味がありません。

重要なのは、

10年前も
5年前も
去年も

同じような特徴が見られること。

GENESISも凜もAXISも、最終的にはここをかなり重視しました。

未来予想より、過去から現在まで繰り返されている現象の方が価値があるからです。

なぜ未来予想型EAが危険なのか

実は開発初期に陥りやすい罠があります。

それが、「この条件なら上がるはず」という発想です。

すると、どんどん条件が増えます。

  • 移動平均線
  • RSI
  • ボリンジャー
  • 時間帯
  • 曜日

追加するたびにバックテストは綺麗になる。

ですが未来で崩れる。

これはGENESIS開発初期にも何度もありました。

理由は簡単です。

未来を予想しようとすると、過去に合わせ込みすぎるからです。

EA開発は「観察」に近い

個人的には、EA開発は予想というより観察だと思っています。

例えば、

「なぜこの時間帯だけ伸びるのか」

「なぜここで反転しやすいのか」

「なぜこの曜日だけ特徴があるのか」

これをひたすら観察する。

その結果、再現性のあるパターンが見つかればロジック化する。

つまり、未来を創る作業ではなく、過去から学ぶ作業なんです。

PFや勝率より重要なもの

EA開発者が意外と重視しているのが、ロジックの説明ができるかです。

例えば、PF1.5という数字があっても、なぜ勝っているのかわからないなら採用しません。

逆に、PF1.2でも勝つ理由が説明できるなら価値があります。

GENESIS・凜・AXISも、すべて勝つ理由を説明できます。

だから長期運用の対象になっています。

EA開発者は「負け方」を見ている

ここも重要です。

一般的には、勝ち方を見ると思われています。

ですが実際は逆。

  • どこで負けるか
  • 何が苦手か
  • どんな相場で崩れるか

をかなり見ています。

なぜなら、弱点を知らないEAは危険だからです。

GENESISならレンジ。

AXISなら低ボラ。

凜なら特定条件下の停滞。

こうした特徴を理解した上で運用しています。

相場を予想できない前提で作る

最終的にEA-Labが行き着いた考え方はこれです。

未来は予想できない。

だから、予想できない前提で利益を残すロジックを作る。

これは一見遠回りに見えます。

ですが長期運用では圧倒的に重要です。

なぜなら、未来を当てるEAは存在しないからです。

存在するのは、少しだけ有利な条件を積み重ねるEAだけです。

EA販売者が本当に探しているもの

多くの人は、EA販売者は聖杯を探していると思うかもしれません。

ですが実際は違います。

探しているのは、未来を当てる方法ではなく、長く生き残る方法です。

GENESIS・凜・AXISの開発も、結局そこに行き着きました。

EA販売者が何を見ているのか、この記事も参考になるかと思います。

まとめ

EA開発者は未来を予想しているわけではありません。

見ているのは、

  • 再現性
  • 統計
  • 期待値
  • 相場の癖

です。

GENESISも凜もAXISも、未来予想ではなく、「少しだけ有利な状況」を積み重ねて設計されています。

だからEA運用で大切なのは、次の1回を当てることではありません。

100回、1000回と続けた時に利益が残るか。

そこに注目すると、EAの見方は大きく変わるはずです。

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